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∥大阪湾の環境
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大阪湾は、明石海峡及び紀淡海峡の2箇所を湾口とする閉鎖性の高い海域で、後背地には、大きな人口・産業集積を有する集水域を抱えています。このような特徴を持つ大阪湾は、湾奥部で陸域からの栄養塩※の流入が大きい上に、外海との海水の循環が起こりにくく、特に湾奥部で過剰な栄養塩が滞留・堆積しやすい環境にあります。
大阪湾では、特に湾奥部において赤潮の発生がみられるなど、水質汚濁が慢性化していますが、水質の改善に向けた様々な取り組みが行われ、湾口部等では水質が改善された部分もあります。今後も引き続き、地域の状況に応じた細やかな取り組みを行っていくことが重要です。 |
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※栄養塩とは、窒素、リン、ケイ素等、植物が正常な生活を営むのに必要な無機態の塩類のこと。 |
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夏季表層COD(平成23~27年度平均) |
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値の目安: |
散策や展望に適した表層CODを5mg/L以下とした |
関連するページ
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大阪湾の水が汚れる原因はいろいろありますが、主な原因は下のとおりです。 |
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汚濁物質(汚れ)の流入状況 |
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大阪湾の海水の流れ |
出典: |
大阪府「大阪府域河川等水質調査結果報告書」
(平成26~28年度)
兵庫県「公共用水域の水質等測定結果報告書」
(平成26~28年度)
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陸上から汚れた水が海に流れ込むと、プランクトンが増えすぎて赤潮が発生したり、海水中の酸素が少なくなります。陸上からの汚れた水は、特に湾奥部で多く海に流れ込んでいますが、その量は種々の取り組みの効果により、汚れのひどかった昭和50年代と比べてCOD発生負荷量は約2割まで削減されています。
一方、湾口部は栄養塩の流入が少なく、漁業者等から、栄養塩不足の声が聞かれるようになりました。
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出典: |
藤原建紀ら「大阪湾の恒流と潮流・渦」(1989年海岸工学論文集36巻)より作成 |
湾奥部では海水の流れが停滞しやすく、外洋のきれいな水と交換されにくくなっています。
大阪湾のCOD発生負荷量
(注) |
1.平成31年度は削減目標量
2.滋賀県を除く。
出典:環境省「発生負荷量管理等調査」
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∥大阪湾の魅力
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大阪湾にも自然が残っていて、いろいろな生き物がいます!! 大阪湾は古くから、海水浴などのレジャーの場としても多く利用されています。 大阪湾の自然に触れることができる場所も残っているのです。 |
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甲子園海水浴場(昭和29年) |
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大浜出島(堺市)潮干狩(昭和32年) |
写真提供:阪神電気鉄道株式会社 |
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出典: |
「吾がふるさと大阪湾 増補改訂版」(荒尾立夫著、平成元年) |
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甲子園浜での生物調査(現在) |
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高師浜(高石市)で採取された生き物(現在) |
写真:第8回(平成27年)大阪湾生き物一斉調査
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写真:第10回(平成29年)大阪湾生き物一斉調査
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関連するページ |
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大阪湾は古くは「茅渟(ちぬ)の海」とも呼ばれ、豊富な水産資源に恵まれた海でした。現在では、淡路島周辺や湾口部に豊かな自然が多く残され、優れた漁場ともなっています。 |
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大阪湾ではこんな魚が捕れているんだ! |
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出典: |
「吾がふるさと大阪湾 増補改訂版」(荒尾立夫著、平成元年) |
関連するページ
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現在の漁獲量は、シラス、カタクチイワシ、イカナゴ、マイワシなどが多くを占めています。 |
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∥豊かな大阪湾を目指して
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大阪湾の残された自然を保全するとともに、環境を改善にするためには、みんなで取り組むことが大切です。
大阪湾では、さまざまな生き物の観察会や体験学習等をとおして大阪湾について知ってもらうとともに、"豊かな大阪湾をめざして"取り組みを行っています。
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関連するページ
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市民による活動 |
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