近畿地方中部は、日本の内陸では最も活断層が密に分布している地域の一つであり、大阪湾周辺では、六甲山地から淡路島及び金剛・生駒山地から和泉山脈にかけて、さらに紀淡海峡や大阪湾中央部において分布している。これらの活断層が地表で確認できるのは、浅い地震のうち規模の大きな地震に対応するものであり、その規模はおよそM6.5以上である。
また、延長20km程度の活断層はおよそM7までの地震を、80km程度のものはM8までの地震を起こす可能性があると考えられている。
【参考】
「活断層」:
最近の地質時代に繰り返し活動し今後も活動する可能性のある断層のこと。出典(「活断層データベース(産業技術総合研究所)」)では、約10万年前以降に繰り返し活動した痕跡のある断層を活断層として扱っている。なお、今後の活動について考慮すべき将来の期間の長さに応じて、活断層の定義に用いる過去の期間の長さが異なることがある。
「起震断層」:
活断層のうち、断層線の位置関係により定義した、まとまって1つの地震を発生させる可能性が高い断層のグループ。
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番号 |
断層名 |
活動度 |
1 | 十万辻起震断層 | B |
2 | 大阪湾起震断層 | B |
3 | 仮屋沖起震断層 | B |
4 | 淡河起震断層 | B |
5 | 湯槽谷起震断層 | B |
6 | 高塚山起震断層 | C |
7 | 先山起震断層 | B |
8 | 鮎原起震断層 | C |
9 | 六甲起震断層 | B |
10 | 生駒起震断層 | B |
11 | 上町起震断層 | B |
12 | 羽曳野起震断層 | C |
13 | 中央構造線起震断層 | B |
14 | 内畑起震断層 | C |
15 | 山崎起震断層 | B |
16 | 草谷起震断層 | B |
(注)活動度 |
A: |
第四紀における平均変異速度が1000年あたり1m~10mのもの |
B: |
同上が0.1m~1mのもの |
C: |
同じく0.1m以下のもの |
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