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大阪湾の環境 2.大阪湾の海域環境 「水質」

 
海域では、pH,COD,DO,大腸菌群数、n-ヘキサン抽出物質の5項目において、生活環境の保全に関する水質の環境基準が、利用目的に応じて定められた類型毎に設定されている。
海域の表層水質は、COD及びⅢ、Ⅳ類型海域の全燐(T-P)については春季~夏季にかけて高くなる傾向があるが、その他については季節による違いはあまりみられない。
水質の経年変化について、昭和40年代から50年代と比較すると、下水道の普及や工場・事業場排水対策等によって全窒素(T-N)の全類型海域及び全燐(T-P)のⅢ、Ⅳ類型海域は改善傾向にある。COD及び全燐(T-P)のⅡ類型海域については、概ね横ばいで推移している。
CODの類型別環境基準達成割合は、C類型海域を除いて達成されていない。
 

海域における生活環境の保全に関する水質の環境基準

 




利用目的の適応性 基準値
水素イオン
濃度
( pH )
化学的
酸素要求量
(COD)
溶存酸素量
(DO)
大腸菌群数 n-ヘキサン
抽出物質
(油分等)
A 水産1級
水浴
自然環境保全及び
B以下の欄に掲げるもの
7.8以上
8.3以下
2mg/l以下 7.5mg/l
以上
1,000
MPN/
100ml以下
検出され
ないこと
水産2級
工業用水
及びCの欄に掲げるもの
7.8以上
8.3以下
3mg/l以下 5mg/l
以上
- 検出され
ないこと
環境保全 7.0以上
8.3以下
8mg/l以下 2mg/l
以上
- -
備考
1.水産1級のうち、生食用原料カキの養殖の利水点については、大腸菌群数70MPN/100ml以下とする。
(注)1.自然環境保全:自然探勝等の環境保全
   2.水産1級:マダイ、ブリ、ワカメ等の水産生物用及び水産2級の水産生物用
    水産2級:ボラ、ノリ等の水産生物用
   3.環境保全:国民の日常生活(沿岸の遊歩等を含む。)において不快感を生じない限度
 




利用目的の適応性 基準値
全窒素 全 燐
自然環境保全
及びⅡ以下の欄に掲げるもの
(水産2種及び3種を除く)
0.2mg/l
以下
0.02mg/l
以下
水産1種
水浴
及びⅢ以下の欄に掲げるもの
(水産2種及び3種を除く)
0.3mg/l
以下
0.03mg/l
以下
水産2種
及びⅣの欄に掲げるもの
(水産3種を除く)
0.6mg/l
以下
0.05mg/l
以下
水産3種
工業用水
生物生息環境保全
1mg/l
以下
0.09mg/l
以下
備考
1.基準値は、年間平均値とする。
(注)1.自然環境保全:自然探勝等の環境保全
   2.水産1種:底生魚介類を含め多様な水産生物がバランス良く、かつ、安定して漁獲される
    水産2種:一部の底生魚介類を除き、魚類を中心とした水産生物が多獲される
    水産3種:汚濁に強い特定の水産生物が主に漁獲される
   3.生物生息環境保全:年間を通して底生生物が生息できる限度
 




水生生物の生息状況
の適応性
基準値
全亜鉛 ノニルフェノール 直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸及びその塩
生物A 水生生物の生息する水域 0.02mg/L
以下
0.001mg/L
以下
0.01mg/L
以下
生物特A 生物Aの水域のうち、水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域 0.01mg/L
以下
0.0007mg/L
以下
0.006mg/L
以下
 




水生生物が生息・再生産する場の
適 応 性
基準値
底層溶存酸素量
生物1 生息段階において貧酸素耐性の低い水生生物が生息できる場を保全・再生する水域又は再生産段階において貧酸素耐性の低い水生生物が再生産できる場を保全・再生する水域 4.0mg/L以上
生物2 生息段階において貧酸素耐性の低い水生生物を除き、水生生物が生息できる場を保全・再生する水域又は再生産段階において貧酸素耐性の低い水生生物を除き、水生生物が再生産できる場を保全・再生する水域 3.0mg/L以上
生物3 生息段階において貧酸素耐性の高い水生生物が生息できる場を保全・再生する水域、再生産段階において貧酸素耐性の高い水生生物が再生産できる場を保全・再生する水域又は無生物域を解消する水域 2.0mg/L以上
備考
1.基準値は、日間平均値とする。
 
出典:昭和46年環境庁告示第59号、改正平成31年環境省告示第46号より作成


 
海域水質の類型別月変化
 
出典: 大阪府「大阪府域河川等水質調査結果報告書」(平成30~令和2年度)
兵庫県農政環境部環境管理局「公共用水域の水質等測定結果報告書」
兵庫県資料 より作成
 
海域水質の類型別経年変化
 
出典: 大阪府「大阪府域河川等水質調査結果報告書」(昭和47~令和2年度)
兵庫県農政環境部環境管理局「公共用水域の水質等測定結果報告書」
兵庫県資料 より作成
 
CODの類型別環境基準達成割合の推移
 
出典: 大阪府「大阪府域河川等水質調査結果報告書」(昭和48~令和2年度)
兵庫県農政環境部環境管理局「公共用水域の水質等測定結果報告書」
兵庫県資料 より作成
 
 
内部生産
湖沼、内湾など閉鎖性水域で、植物プランクトンの増殖(光合成)により有機物質が生産されることをいう。詳細説明へ
 

 


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